公益社団法人 伊東市シルバー人材センター

理事長所感

 

第59回総会でのあいさつ

 第59回伊東市シルバー人材センター総会にあたり、一言ご挨拶申し上げます。本日の総会にはお忙しい中、多数の会員のご出席を戴き誠にありがとうございます。
また、ご来賓の方々におかれましては、公務ご多忙中のところ、小野市長はじめ勝俣孝明衆議院議員、稲葉富士憲議長、鳥居康子建設委員長並びに商工会石井専務にご臨席を賜り誠にありがとう御座います。熱く御礼申し上げます。

 又、この場をお借りして小野市長一関係者の皆様には、平素から深いご理解、ご支援をいただき心より感謝申し上げます。 会員の皆様には日頃のSCの活性化の基本である就業への積極的参加と、安全集会 、班長集会他等の参加など大変感謝いたしております。

 平成28年度の実績は会員男皆様のご協力により契約高は派遣を含め2.7億円となり、対前年比−2.4%△7百万円でした。主として派遣事業が減少しました。
SCの最大の目標はなんと言っても会員の拡大でありますが、全国的にみてもここ8年間は減少傾向で79万人(2016年)と△7万人強となっております。静岡県では22千人で微減となっております。 伊東SCも同様傾向です。ここ3年間は横這いで昨年度末は567人でした。県内では12番目です。新入会員数と退会会員数は同じ97人でした。 今年の1月と4月の広報に会員募集のチラシを入れましたが即効性はありません。チラシ配布・他広報活動等継続してまいります。しかし、なんと言ってもやはり「一会員一人入会運動」が最も効果があると思われます。地域会員のニーズに対応した就業の開拓は難しいことです。しかし、これにも取り組んでまいります。

 次に60歳以上の人の祖入会率をご紹介します。
全国では1.8%、静岡県平均では1.6%、伊東市では1.7%となっており、意外と低い数値です。まだまだ潜在会員がいると思われます。 近隣のセンターでは、熱海1.5%、三島1.7%、沼津1.6%です。また、60歳以上の高齢化率は県平均34.7%、伊東市は47.2%で34センター中8番目です。
会員拡大に向け期待をしていた、団塊の世代はどうなったのでしょうか、伊東SCの入会数を見ると確かに団塊の世代が60歳台になった2007年〜2009年には150人/年からの入会があり団塊世代の影響は、2年間だけ例年より40人増加致しました。 一時的に会員増となり、2010年には632人となりましたが、2013年以降減少中となっております。 今の社会情勢をみますと、定年延長、働き方改革、色々な社会的要因で会員拡大が難かしくなる事と思います。また、入会時年齢も上がるのでしょうか。

 そこで少し話がそれますが、人口の流れの出生数についてお話しします、数字を見ると驚きです。
●第一次ベビーブームが1947年(S22)〜1949年(S24年)の3年間は、各年270万人台です。今年68〜70才の人が団塊世代です。 その後 1950年(S25)〜1970年(S45)20年間は 各年170万人台です 今年47〜67才の人。
●次に第二次ベビーブームは1971年(S46)〜1974年(S49年)4年間は 各年200万人台です。43〜46才の人。 その後 1975年(S50年)〜1983年(S58)の9年間は減少の一途となり1984年には(S59)には150万人を下回りました。120,130万人、今年34〜42才の人。 第一次ベビーブームから第二次ベビームーの間の27年間は平均200万人でした。
●その後更に1984(昭和59)以降減少しつつ、ついに2016年は100万人を割りました。 第一次ベビーブームの1947年〜2016年の69年間で270万人から98万人まで減少しました。
 また、65才以上の割合は2060年には40%と推定されています。 団塊の世代が全て75歳以上になる2025年にかけて、医療費は相当膨張します。超高齢化社会に入り現役並みの所得がある高齢者について2018年、8月から自己負担率が上がるようです。経済環境は厳しくなります。 これからの社会は個人も企業も応能負担が強化されていくようです。

 高齢者も元気な内は働きたいという人が多く、60歳以上の人に望ましい退職年齢をと尋ねると3人に1人が70才以上と考えているようです。 還暦・古稀も関心が薄れてきました。
原則的に65歳まで働ける社会の仕組みができ、60歳代前半の就業率は53%から60%にに上昇したそうです。しかし70歳代前半は23%にすぎないそうです。 高齢者の就労が増えると年金、医療、介護、などの社会保障にとってプラスの影響は大きい。と言われています。 また、ある調査によるとシルバー人材センター会員と一般高齢者との医療費の差を調査したところシルバー会員は 一般に比べ14%低いそうです。健康面でも優れています。 仕事を持って規則正しい生活リズムを送っている人は、健康管理にも気を配る事が出来るのではないでしょうか。

 また、入会の効果では健康が1位、収入増が2位、生きがいが3位となっています。
SCへの入会の効果は非常に大きいと思われます。 健康で働く意欲のある高齢者が、出きるだけ支える側になり、支えられる側を減らせればと思っております。 行政ではシルバー人材センターの運営がしやすいよう、高齢法、派遣法、収支相称等の規制緩和を行い、地域社会への貢献を求められています。特に自民党シルバー人材活性化議員連盟がSCの為に活躍されております。 また、厚生労働省の調査で、将来の高齢者対策として、40才以上を対象のアンケート調査では、1位がハローワークの強化、2位が定年延長、3位が雇用延長、4位にSCの機能強化が26%という事で非常に大きな関心がよせられています。
今後ますますシルバー人材センターは、社会への活力として注目、期待される事と思います。

 会員拡大、就業開拓、組織の充実に取り組みセンターの発展と、ともに地域社会の活性化に貢献できるよう努めてまいります。今後とも温かいご指導、ご協力をお願いいたす。暑さには充分注意し健康と安全第一でお過ごし下さい。 最後に皆さんの健康を祈念致しましてご挨拶といたします。ご清聴ありがとうございました。


平成29年6月23日

理事長 角谷勝彦

新年のごあいさつ

新年あけましておめでとうございます。

会員の皆様には、お健やかに平成二十九年の初春をお迎えのこととお喜び申し上げます。

平素は行政、関係各位皆様にはご理解とご協力を賜り厚く御礼申し上げます。

高齢者という言葉がいろいろなところで注目、期待をされています。
まだまだ我々の出番があります。世の中へ出て働き、遊び健康を維持し、自主・自立・共助・共遊の気持ちで新しい仲間を作りませんか。

本年も皆様の健康を祈念いたし、ご挨拶と致します。

平成29年1月4日

理事長 角谷勝彦