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トピックス 2013-12-9

高齢者に不向きな仕事しかないのか・・・
    就業会員募集に反応がないのは

常務理事(執行担当)  五味正彦

ここ数カ月、就業会員募集のチラシを毎月配布(ホームページにも掲載)しているものの,ほとんど応募がない。
 9~11月の3カ月の新規入会者も少なく、退会者が目立つ。
毎週水曜日の「就業相談会」には、7,8名が相談にみえるが「自分に合った仕事がない」ということで帰えられます。
 参考資料 ○   25年11月度の就業機会提供 明細

事業所数 人員 新規 交代 男/女
15社 56名 50名 6名 28/28

  11月は、交通量調査に多くの会員が参加出来たこと。また、例年の灯油販売が大型店2店舗で始まり、多くの会員が就業できた。仲山技工、ながや八幡野店、ウエルネスの森(太平ビルサービス)などの就業が始まった。

 「定年後も働きたい。生活費を稼がなくてはならない」など入会の動機は様々です。高齢になって伊豆新聞の募集を探し、ハローワークに出向かれた方がほとんどですが、70歳台の高齢者になった現在「仕事は見つかりません」。

 働く意欲のある高齢者の味方は、各都市にある「シルバー人材センター」です。またセンターと事業所の就業内容により、就業できる仕事の内容は、さまざまですが、事業者との契約は、「請負」または「シルバー派遣」に分かれます。

 特に派遣の場合は、正規社員と同じような仕事(作業)を求められるが、待遇に大きな開き(差)があるのが現状です。

 もちろん、仕事内容によって稼げる金額は異なりますが、基本的には時間750~850円。マイクロバスの送迎、デイサービスの運転代行業務は時間当たり1,000円.技術経験を要求される「庭木手入れ、剪定」は、1日9,000円が基本料金(配分金)になります。
     全国平均は、月10日働いて3~5万円
   現実は・・・・大半の会員の希望配分金は6~8万円

  就業相談会でのアンケートをみると、ほとんどの会員さんの希望額は6~8万円です。この金額を稼ぐには、月に20日、1日3時間で6万円、1日4時間働ければ
8万円の配分金になります。

 観光都市といわれている伊東市の場合は、70%以上がホテルの清掃関連の仕事になります。女性は客室清掃、洗い場、トイレ清掃。男性の場合は大浴場清掃、内務(布団敷きなど)、夜間管理、福祉施設のデイサービスの運転代行業務になります。ホテル以外では、大型店のカート管理、灯油販売、家庭菜園の水やり、トイレ清掃、商品補充などです。

   過半数の会員が非課税世帯の厳しい現状
   同居世帯の息子夫婦がパート、暗い未来像

 実際、会員の約70%が継続就業に就いてはいるものの、職場の環境に馴染めなかったり、危険な作業を命じられる時もある。また、高齢のため健康面の不安が常にあり、何人かの会員が仕事を始めたものの、「自分には合わない」ことにきずき、就業を放棄することも起きている。

 過去のプライドを捨てれば[何でも出来る]。そして何よりも「働ける喜び、満足感を得ることができる」のが、シルバー会員の特権だと思います。

  来年4月から高齢者に相次ぐ試練が訪れる・・・
  消費税、医療費、軽自動車税、原付バイクの値上げ

26年4月から消費税が8%に。70-74歳までの医療負担が1割から2割に。そして新たに高齢者が多く生活のために利用している軽自動車の税金が7,200から3倍の14,400または1.5倍の10,800に。また50ccバイクの所有税が3倍の3,000円になる可能性が起きつつあります。

 総務省が、各自治体の収入減少分の打開策として自民党に提案したもの。

地方都市の高齢者の生活に、それぞれ大きな負担増になることは目に見えている。高齢者をどんどん苦境に追い込む世の中になってしまうのか・・・

                               (25.12.7)


最近、特に気になること

                          常務理事(執行担当)  五味正彦

私たち夫婦は、毎月一度東京に行く機会があります。

 品川から渋谷へ山手線を利用します。常に車内は混み合っていますが、毎回私たちの前に座っている若い人たちから、席を譲って貰います。辞退はするものの、いつも快い気分になります。
また、「そんなに、弱弱しい高齢者に見えるのか?]といった気分にもなります。

 夕刻、伊東駅から川奈港口行きの東海バスに乗り込みます。
伊東高校から多くの学生が乗り込み、たちまち満席になります。しかし、残念なことに二人席を一人で独占する女子学生が多く見受けられ、高齢者が乗り込んで来ても、「席を譲る」気配は全くありません。

 先日、ある女性会員が面談のためM社に出向いた結果、担当者から[○○さんは足、腰が悪いので採用出来ません]という連絡を受けた。本人に問いただすと[面接の日に、旧友の○○さんに遭遇、彼女が悪口を吹聴した]ことが要因だという。同じ同僚を蹴落とす、残念な事態です。しかし、時折同じようなことが起きていて、仲間の悪口を言う女性会員がいます。

 年齢を聞いてくる事業所が相次いでいます
最近、就業機会を紹介するたびに[その人は何歳ですか?]という質問が多くなりました。ホテルの接客ならいざ知らず、客に遭遇することのない清掃業務でも[年はいくつ?]「会員の平均は73歳ですが・・・」の返事に[60歳後半の方でお願いします」という担当者の返事には、実際困窮しています。

 シルバーセンターの客なのだから・・・?」

  あるホテルの女性担当者の言葉です。「だからなんですか?」と言いたいところですが、確かに数人でも会員を採用してくれている事業所なので反論はできません。[高齢者を雇ってやっている]という対応のところも見受けられます。

  センターの会員は、年々入会者より何%かですが、退会者が多くなりつつあります。また70歳後半の方や80歳代の会員が増えつつあります。

  高齢化時代を迎え[元気な高齢者が増大」している一方、民間事業者からは60歳代の求人が目立ちます。結果的に、元気であっても[就業機会]に恵まれず[未就業会員]になるケースもあります。

 公社からの受注は減少…配分金を750円に減額・・

 
 伊豆新聞の求人欄をみると50,60歳代の時間給は、800~850が多い。シルバーの配分金にも問題があるのかもしれない。こんご高齢者なのだから@750を基準にした就業開拓が必要なのかもしれない。

 今、高齢者に「スマートフォン」が急激な勢いで流行っている。パソコンを 習うよりスマホが全盛期になりつつある。会話(電話)ができ、ネットが簡単に出来、カメラとして利用できるのが最大の理由。会員の80%以上が携帯を持っていることからスマホへの切り替えが急増中なのだろう。

 元気な高齢者が急増。しかし、残念ながら事業者からの要望はそうはいかない。 同じ配分金なら60代の若い会員をと要望される。会員の平均年齢は男女とも73歳と年々高年齢になってきたが、75歳以上の会員の就業は公園清掃、オレンジビーチ清掃、小・中学のトイレ清掃、遊歩道の点検ぐらいで、民間事業所からの仕事に就くことは縁遠い。

 老人福祉施設のデイサービスの運転代行業務にも70歳以下限定という事態になる可能性大である。いずれ交代要請が来るはずだ。

 一番困ることは[勝手に職場を失ってくる会員]が多い。やっと確保できた仕事場を、気に入らないから、いじわるされたから、文句を言われたからなどで、黙って職場を放棄する会員さんが時折見受けられます。

 来年4月から消費税が3%上がり8%になる。そして70歳から74歳までの高齢者の医療費負担が1割から、再び2割負担になる。二重の値上げになる。

  元気な高齢者がどんどん増えつつある一方、非課税世帯の多い市内の高齢者の負担が一層厳しくなる。

  各人がそれぞれ自覚して「伊東市シルバー人材センター」の会員として、生きがいのある団体として見守っていきましょう。

                             

                          {25.11.10}


伊東市にアベノミクスは吹かない
  伊東を再生さす『資源』は、まだあるはず

                           常務理事〔執行担当〕 五味正彦

 残念ながら、伊東のどこを見てもアベノミクスの影はない。

 むしろ市民の生活は円安の影響でスーパーの生活用品が軒並み値上がりして、毎日の生活費の負担が増大している。電気料金の値上げも徐々に毎日の生活費に大きな負担増になっている。  

 アベノミクスは、大都会の大企業に働く一部の人たちにのみ吹いた風に過ぎない。伊東駅から商店街に入ってみても、空き店舗が続き、観光客に見放された状態だ。 伊豆の玄関口として、なぜ市がもっと力を入れて、活気ある商店街を作らないのか? 市を代表する観光ホテル「ニュー岡部」などが一泊2食7,800円と言う格安料金でネットや読売新聞などで安売り合戦を繰り広げている。  これでは数件あるビジネスホテルは、どう考えても成り行く筈もない。周辺の旅館も同じである。観光協会も旅館組合も打つ手がないのか?非常に情けない。残念だ。

 駅前の大型スーパー「グルメシテイ」が10月に撤退する。湯川、猪戸周辺に居住する高齢者の負担は想像を絶する。「ヤオハン」「ナガヤ猪戸店」についでの閉店で駅周辺の大型店はすべて姿を消すことになる。駅周辺の商店街の将来は真っ暗闇になりそうだ。

 駅前に『伊東海鮮市場』を開設 観光客送迎基地の設置 駅前に2,000坪ほどの空き地が長い間、放置されている。ここに「伊東海鮮市場」の設営を提案したい。30店舗ほどの干物店、鮮魚、生産農家を1階に集め、2階は飲食店と地元名産店。1Fにホテル、観光バス、タクシー、送迎バスのターミナル基地を設営する。伊東の玄関口とする。必ず海鮮市場に注目するはずだ。 単なる土産屋の店舗には、観光客からそっぽを向かれてしまうのが落ちだ。

 市内に『福祉老人施設』を誘致、市民の就業機会の創設に 東京都などの大都市の高齢者人口増大に、特に「老人ホーム」の不足が問題になっている。

 2013年5月の調査(厚生省)によると日本人の寿命は男性79.59歳、女性80.95歳で2050年には男性80.95歳、女性89.95歳になると予測されている。 『終わりの見えない介護』・・・そんな時代が、すぐそこまで迫っている。

  伊東市内には、まだ誘致できる広い土地が多いはず、いち早く、この問題に着手すべきで、期待も大きい。特に工場のない地域なので「老人ホーム」の誘致は想定以上の大きな就業機会が期待される。特に40,50代の人たちへの就業機会確保を提案したい。 シルバーセンターの会員にも、デイサービスの送迎、施設内の清掃、トイレ清掃など。ヘルパー2級の資格を持つ会員も40名以上在籍している。 大きな就業機会が期待できるはずである。

(25.9.15)

 

 


就業機会を無視する会員の増大
    何故入会するのか、理解に苦しむ現状

                           常務理事(執行担当)五味正彦

毎月第3火曜日に開催している『入会説明会』も定着して、毎月職を求めて高齢者が新たに入会してきます。

しかし、残念ながら入会された会員が全員『就業機会』を確保するわけではありません。年度末の3月に集計してみると会員の20%〔120人くらい〕の会員の方が『未就業会員』として記録されています。

就業機会の内容は、約70%がホテルなどの清掃〔客室清掃、共有部分、大浴場の清掃〕布団敷き、洗い場、トイレ清掃、夜間管理などです。
民間の仕事が80%以上で、例外なく50代のパートの女性が『采配、指揮の下に働く』ケースが大半で、作業内容は『労働派遣』の形態です。

しかし、大半の受注できる仕事は『請負契約』で、シルバーセンターの歴史の中で、勢い『派遣契約』に切り替えたくても、事業者の理解は、おいそれとはいきません。
もちろん、作業内容が変わる訳でもなく、課題は「派遣紹介手数料」にあります。従来の『請負の手数料は7%』、しかし派遣は20%+消費税5%で合算すると26%になります。

今年度から運転代行業務は『派遣業契約』で

遅ればせながら、25年4月からマイクロバスの運転代行、海の家の送迎、配達業務、保養所の調理補佐など『派遣業』として5社と契約、26年4月からは福祉老人施設のデイサービス、病院の送迎など7社が『派遣業』として契約する予定です。

入会して一年になるが、「センターから仕事の紹介は一度もない」と言う話を耳にした。
あえて、回答するなら『そんなことはありえない』と言うことです。毎週水曜日に開いている『就業相談会』をご存知ですか?と、逆にお尋ねしたい。

毎月入会してくる会員には、必ず就業案内のチラシを配布、また個々に電話をいれ、いち早く就業機会の案内をしてきています。

確かに『自分に合った仕事がない』と言う意見は多くあります。入会される時点で、すでに自身で仕事を探し、就業中の方も多く見受けられます。

市内の民間事業所からデスクワークなどの依頼は皆無です。いくらパソコンが出来るからと言っても、高齢者にパソコンを使う仕事などの依頼があるはずがないのです。

                              (25.8.1)


生活保護受給者216万1053人で過去最多
     前月比5,835人増で高齢者世帯が4割

                           常務理事(執行担当)五味正彦

厚生労働省がこのほど発表した25年3月度の生活保護受給者が、2月の集計後も増加(5,835人)が続き216万1053名と過去最多を記録、毎月5,000人以上の受給者の増加が続いている。

  被保護世帯数 被保護実人員 前月比 人員
平成25年3月 157万8628 216万1053 +5,835
2月 157万4643 215万5218 +2,193
1月 157万2966 215万3642 +1,028
平成24年12月 157万823 215万1165 +3,862
11月 156万7797 214万7303 +4,723

シルバー会員の生保受給者は,約2.2%
   体が動く限り「働きたい」そんな会員さんがいっぱい

現在、会員の中に約15名ほどの生活保護受給中の会員さんが在籍しています。しかし、残念ながら受給後,しばらくすると「仕事を辞退する」人が多く感じられます。

考えてみると、生活費が与えられ、住居費,医療費、さらに葬祭費用まで担保されるシステムを知ってしまえば、何も苦労することはない、と思うのは当たり前だと思えます。高齢になって「生保が受けられば・・・」と考えるのは当然だと思います。

会員の平均年齢は72歳。生きがいだけで働いている人は殆んど見受けられません。生きるため、生活費を稼ぐために会員になっているのが残念ながら現状です。年金ゼロの人、月額3万しか年金収入のない人など、見渡すと厳しい現状が見えてきます。

毎月「生活保護需給者」が増大していく現状を見ると恐ろしくさえあります。
会員の皆さんは「働けるまで頑張る」という人が多く、また「生保を受けている」ある会員さんは「働ける間に少しでも,幾らかでも市に貢献したい」と頑張っています。

                              (25.6.6)


高齢者になっても働ける喜びを確保できる
   シルバー会員の誇り、生きがいを潰さないで

常務理事(執行担当)五味正彦

 

今、始まったことではないが、歯車が会わずに、2,3日で勝手に職場を放棄してしまう会員が多く見受けられる。せっかく確保した「就業機会が失われてしまう」結果になる。

辞めてくるのは勝手だが、650名在籍している仲間たちのことを忘れてはならない。少なくとも事務局に「即」報告する義務がある。

常に問題になる職場は、何件かあるが、冷静に考えてみると「現場の50代女性パートさんとのトラブルが目立つ。「高齢者のシルバー会員が就業したために、能率が低下(遅い)、スムーズに仕事が進まない。賃金が同額で面白くない、などが要因と考えられる。そこにイジメが生じてくる可能性がある。

事業所との契約が「請負」であることすら、会員も事業者も理解してはいない。事業者が就業会員を集めて「点呼」を行うなど、指揮命令を下す職場が殆んどで、まさに「労働派遣」の行為が平然と行われている。

 今後「請負」から「派遣」に切り替えることは、手数料の高さから殆んど 実行に移すことは危険でもある。会員が働く場を失うことになる。

高齢化傾向にあるシルバー会員の増加にも問題が多い。

最近入会されてくる会員の年齢が70代後半の方が目立ち始めている。

最近の医療機器の急激な進歩により、早期発見、早期治療で80代でも元気な高齢者が増加している。

 3月にオープンした市民病院にも最新鋭のマルチCT「シーメンス320」=県下1号機になる=が始動。県内では静岡がんセンターが「東芝320CT」を取り入れている。これらの新鋭CTは、 GE,シーメンス、東芝が世界の3大メーカーで、身体(頭部、?幹部、四肢)内部構造を精密に調べる検査で(冠動脈)の撮影も出来る。従来のCTでは、発見できなかった大腸がん、肺がんなど、隠れていたがん層が数秒で発見できるという。このような医療機器の発展により、長寿時代が現実的になってきた。

65才まで雇用が促進されるのは、ごく一部の大企業だけ

最近話題になっている「60歳退職後の最就職」が65歳まで延長された。好景気現象は、車など極く一部の輸出メーカーが急激な円安で、驚異的な利益が舞い込んだ現象でしかない。誰でも65歳まで働ける保障など、伊東市などには見当たらない。市の関連事業所は別にして民間事業所にそんな機運は見当たらない。

1泊2食7,800円の「安売り合戦」の波紋

 「ニュー岡部」「聚楽」「川良」など伊東市の代表的なホテルが相次いで 1泊2食の宿泊料を7,800円として大キャンペーンを開始、話題になっている。テレビCMをはじめ、読売新聞などに大々的なPR合戦が始まっている。6月末までの平日(月~金)の料金で、かって「伊東園ホテル」が365日7,800円の低価格で話題になったが、今回は市を代表するホテルだけに市内の宿泊業者の打撃は計り知れない。まさに「価格破壊」だ。

伊豆新聞でパート募集は時給800円で50代の人が集まるという。まして週25時間働いても月に8.6万円ほど。交通費は月5,000円が相場。
雇用保険も労災も、まして有給など要求したら働くことは出来ない。まさにこれが市内の労働力の現状である。母子家庭の多いのもうなずける。

(25.4.6)

 


高齢者にあった「就業」は何か? 労働派遣の前途は多難で未知数

                       常務理事(執行理事)  五味正 彦

 残念ながら、新年度(25年4月以降)運転代行業務の中止が決まった。万一、人身事故に遭遇した際の対応を危惧する意見が多く、ただ、運転が出来るから「やってみます か?」では、済まされない事態の危惧があるからだ。

 伊東市シルバー人材センターも 25 年4月から従来の「請負」から「労働者派遣」への転換が予定されていたが、現実的には何も進展できていない。

 確かにやっていることは『請負』で は なく『派遣』の就業労働内容である。 派遣の場合、会員を採用した事業者が作業内容を指揮、命令することになる。就業会員は派遣労働者として、自ら登録して、事業者の指示で働き、賃金として労働対価を受け取る。配分金ではない。

 労災保険にも入り、万一の就業中の 事 故対応は事業主が100%保障する。当然勤務時間も長くなり、収入も増えることになる。万一の場合は、入院費、休業手当も労災から支給さ れるという。人身事故の対応も100%事業主の負担になる。

 しかし、事業主がセンターに支払う 手 数料が現行の7%から25%(26年度からは28%=消費税の改正)にな る予定 だ。

24年度の事業実績は、2億7,200万円に

センターの創立(昭和60年)以来最高実績が実現するが、市内の現況を見渡しても、あまり楽観視は出来ないのが 現状である。653名(2月18日現在)の会員が在籍してはいるものの、毎年 20%近い会員は「未就業」である。病気などもその理由だが、「自分に合う仕事がない」といった声も多い。全員が月額5万円確保できる体制を確保できるのは、永遠の夢なのかもしれない。

会員が気持よく働ける業種は、極く限られた業種しかない
時間給750円が、シル バー 会員の適正賃金か?

私感ではあるが、会員が高齢者とし て 楽しく就業できる業種のベスト11は・・・

1.  公園の清掃 2. 量販店のカート管理  3. 駐車場の清掃 4. オレンジビーチの清掃 5. 障子襖の張替え 6. 庭木の選定 7. カルチャー教室の指導=(英会話、パソコン、 習字、など) 8. リゾートマンションの管理人 9. 大浴場清掃(一人で気が楽) 10. 遊歩道の点検(健康的) 11. コミセンなどの管理。

高齢者に向かな い就業ワースト8 

1. 運転代行(常に危険がある) 2. ホテルの客室清掃(必ずパー トの女性がいて、イジメが常にある) 3. ホテルの内務(体力的に無理) 4.  公園のトイレ清掃(汚れすぎ) 5.  スーパー、量販店の品出し(体力的に) 
6. 夜間管理(一人管理が多い)  7. ホテルの営繕(車の出し入れ)8 石材店の雑用 (重労働)

また、配分金についても時間当たり 800~850円をお願いしてきたが、同じ現場で働く50,60代のパート従業員が同額で就業している現状に、大きな問題もある。

体力的にも劣る 高齢者と同じ賃金で働く人たちが面白い訳がない。シルバーの会員さんは(高齢者)は戦力としては考えたくない。

先日、あるホテルの支配人に『駐車場管理』『洗い場』の募集広告を見て、2,3名でも・・・とお願いしたら「5,6年前に一度仕事をお願いしましたが、 パートの人たちと同じ条件も含めて、戦力としては考えられない」と丁寧にお断りの連絡を戴いてしまった。

                             (平成25年2月21日)


課題多い「運転代行業務」をどうするか
     果たして高齢者が就業すべき仕事なのか

                     常務理事(執行理事)  五味正彦

 昨年来、会員の就業の中でも、運転代行業務に対する就業が問題視されている。

多くの意見は「70歳を過ぎた会員が人を同乗させて働いている現状に対する意見で、万一、人身事故に遭遇した時の対応を心配している。

ただ、運転が出来るから「やってみますか?」では、済まされない事態の危惧があるからだ。「市内の小、中学のトイレ清掃をしている、ある男性は「女性を現場まで、自分の車での送迎は「万一の時を考えると、恐ろしい」と口にする。

夏の「海の家」のホテルからビーチへ、また海の家、マリンタウンなどの送迎で、毎年14,5名の会員が就業しているが、人身事故はないものの、車のかすり傷はシーズン中に5,6回は発生している。

伊豆高原の保養所のマイクロバスの就業を依頼していた東京の区役所が「シルバーへの運転手の依頼は中止」という連絡もあった。僅かなミスでも許せない、ということだ。

年間2,000万の就業に、約70名の会員が登録しているが現在、デイサービスの運転代行などに多くの会員が就業している。「老人が老人を乗せて走る」という妙な形だが、おおかた事業者からは歓迎されている。

まず、支払われている配分金が時間1,000円という安さと、中抜け(午前2時間、午後2時間)という、まともな労働者には見向きもされない勤務時間である。「シルバーだからこそ、対応できる勤務内容」なのである。

4月からは、従来の「請負」から「労働者派遣業務」と転換される予定で「就業会員も派遣労働者として、自ら登録して、事業者の指示で働き、賃金を貰うことになる。
労災保険にも入り、事故対応も事業主が100%保障する形になる。当然勤務時間も長くなり、収入も増えることになる。万一の場合は、入院費、休業手当も労災から支給されるという。人身事故の対応も100%事業主の負担になる。また、派遣の手数料は現在25%(26年からは28%)で現在の請負業の事務費7%から大幅な負担増になる。

 年末に開催した安全地域活性部委員会、2月の事業部会でも『もったいない』という一面、やはり『辞めるべきだ』という意見が圧倒的だった。

24年度の事業実績が、2億7,900万円に届くが

センターの創立(昭和60年)以来最高額の実績が実現するが、市内の現況を見渡しても、あまり楽観視は出来ないのが現状である。

650名近い会員が在籍してはいるものの、毎年30%近い会員は「未就業」である。病気などもその理由だが、「自分に合う仕事がない」といった声も多い。全員が月額5万円確保できる体制を確保できるのは、永遠の夢なのかもしれない。

会員が気持よく働ける業種は、ごく限られた業種しかない

私感ではあるが、会員が高齢者として楽しく就業できる業種は・・・

①公園の清掃 ② 量販店のカート管理 ③ 駐車場の清掃 ④ オレンジビーチの清掃 ⑤ ホテルの営繕 ⑥ 障子襖の張替え ⑦ 庭木の選定 ⑧ カルチャー教室の指導=(英会話、パソコン、習字、手芸など) ⑨ リゾートマンションの管理人・大浴場清掃(一人で気が楽) ⑪ 遊歩道の点検(健康的) ⑫ コミセンなどの管理。

高齢者に向かない就業ワースト 

① 運転代行(常に危険がある) ② ホテルの客室清掃(必ずパートの女性がいて、イジメが常にある) ③ ホテルの内務(体力的に無理) ④ 公園のトイレ清掃(汚れすぎ) ⑤ スーパー、量販店の早朝の品出し(体力的に) ⑥ 夜間管理(一人管理が多い)

                             (平成25年2月1日)
  

トピックス

高齢者 が高齢者(親)を介護する
     超高齢化65歳以上の世帯が急増する今

                     常務理事(執行担当)五味正彦

最近、 突然就業を中断する会員さんが目立ちます。

いろいろ聞いてみると「80,90 歳代の親の介護のため」という理由であった。70歳代の会員が動けなくなった親の介護のため仕事を休む、という長生きしている親の面倒を 見る人が多くなった、ということである。

何とか 「グループホーム」「特別介護老人ホーム」に入れるまでの間、仕事が出来ない、というのが理由。民間の老人ホームには空きが多いが、保険 対応の費用の安い『特養』には多くの入所希望者の予約が多く、長時間の待ち時間が必要になる。

一 人暮らし、再来年(2015年)に1,764万人に

医療機 関の充実と、医薬品の急激な発展により、元気な高齢者が増大している。結果的に寿命が延びて、高齢者の増大により、一人暮らしの高齢者の 介護、見守り、など様々な社会現象が起きている。

年金が足りずに、生きるために生活保護へ 高齢者の生活保護依存は、ますます増大する

生保受 給者で最も多いのが65歳以上の高齢者で40%を占めている。高齢受給者の46.1%が年金を受給しているものの平均月額4万7,000 円と小額である。また、高齢受給者の70%は一人暮らしだ。

生活 保護受給者は、現在205万495人で、過去最多。毎月1万人ずつ増加が予測されている。生保の給付額は、平成11年度で3兆4235億 円で、毎年約3,350億円増加している。

高額すぎる派遣業の手数料26%?

    契約社員への切り替えで・・・嬉しい悲鳴? 

全国 のシルバー人材センターが「労働派遣」へ参入したものの、なかなかはかどっていない。 理事会、事務局でも内容の把握が100%出来ず、一向に進まない。実行できずにいる。
「請負」から「派遣」へ切り替えがスムーズには行かない。まして冷静になれば7%から26%の手数料が最大のネックである。26年度からは消費税の値上げで30%以上になる可能性もある。
 ある 事業者は、即「現在就業中の会員を契約社員に切り替えたい」と申し出てきた。ネックはやはり26%の手数料である。

ある 事業所の社長は「シルバーセンターが労働派遣業に参入するのは勝手だが、作業の内容が同じなのに、その手数料が7%から26%になること事態理解できない。しかも同じ仕事をしてもらって時間給が50代のパートさんと70歳 代の会員さんが同額であること事態不思議な気がする」と不満をぶちまけていた。

「運転 代行業務」の廃止から、今後あらゆる業種への就業会員の動向も気になる。本人にしてみると「シルバーの会員」から「契約社員」「パート契約社員」に昇格?して、いつまで就業が保障されるのか?期間は一年毎の更新になると思われるが、現在よりレベルアップすることを考えると 損はない、のかもしれない。

昨年 「プール監視業務」の廃止でも多くの会員が、個人の資格で就業参加した。今年の夏も同じことが繰り返させられる。センターとしては「無料 会員紹介」なので1円の収入もない。

シル バーセンターが扱えない業種(禁止)には、警備法(プール監視員)に医療行為(病院、老人ホーム)入浴介護、食事の世話があり、就業して いた会員は、契約社員として4月から起用される。内訳は福祉施設2社に7名、観光船運行会社へ1名が決まった)
 
不可解 といえば「派遣業」に県シ連が高率の手数料を取ること事態不可解だ。県下のセンターの上部団体(役員は各センターの理事長)で、まして職 員は補助金で賄っているはず・・・・である。
(○ 労働派遣の手数料(賃金の20%をシルバー人材センターが受理、 その金額の5%が消費税となるため合計で26%になる。26年度から消費税が8%に改正になると29.6%になる。労災の保険料はシル バーセンターが負担する)

(25.3.7)

 


高齢者にあった「就業」は何か? 労働派遣の前途は多難で未知数

                       常務理事(執行理事)  五味正 彦

 残念ながら、新年度(25年4月以降)運転代行業務の中止が決まった。万一、人身事故に遭遇した際の対応を危惧する意見が多く、ただ、運転が出来るから「やってみます か?」では、済まされない事態の危惧があるからだ。

 伊東市シルバー人材センターも 25 年4月から従来の「請負」から「労働者派遣」への転換が予定されていたが、現実的には何も進展できていない。

 確かにやっていることは『請負』で は なく『派遣』の就業労働内容である。 派遣の場合、会員を採用した事業者が作業内容を指揮、命令することになる。就業会員は派遣労働者として、自ら登録して、事業者の指示で働き、賃金として労働対価を受け取る。配分金ではない。

 労災保険にも入り、万一の就業中の 事 故対応は事業主が100%保障する。当然勤務時間も長くなり、収入も増えることになる。万一の場合は、入院費、休業手当も労災から支給さ れるという。人身事故の対応も100%事業主の負担になる。

 しかし、事業主がセンターに支払う 手 数料が現行の7%から25%(26年度からは28%=消費税の改正)にな る予定 だ。

24年度の事業実績は、2億7,200万円に

センターの創立(昭和60年)以来最高実績が実現するが、市内の現況を見渡しても、あまり楽観視は出来ないのが 現状である。653名(2月18日現在)の会員が在籍してはいるものの、毎年 20%近い会員は「未就業」である。病気などもその理由だが、「自分に合う仕事がない」といった声も多い。全員が月額5万円確保できる体制を確保できるのは、永遠の夢なのかもしれない。

会員が気持よく働ける業種は、極く限られた業種しかない
時間給750円が、シル バー 会員の適正賃金か?

私感ではあるが、会員が高齢者とし て 楽しく就業できる業種のベスト11は・・・

1.  公園の清掃 2. 量販店のカート管理  3. 駐車場の清掃 4. オレンジビーチの清掃 5. 障子襖の張替え 6. 庭木の選定 7. カルチャー教室の指導=(英会話、パソコン、 習字、など) 8. リゾートマンションの管理人 9. 大浴場清掃(一人で気が楽) 10. 遊歩道の点検(健康的) 11. コミセンなどの管理。

高齢者に向かな い就業ワースト8 

1. 運転代行(常に危険がある) 2. ホテルの客室清掃(必ずパー トの女性がいて、イジメが常にある) 3. ホテルの内務(体力的に無理) 4.  公園のトイレ清掃(汚れすぎ) 5.  スーパー、量販店の品出し(体力的に) 
6. 夜間管理(一人管理が多い)  7. ホテルの営繕(車の出し入れ)8 石材店の雑用 (重労働)

また、配分金についても時間当たり 800~850円をお願いしてきたが、同じ現場で働く50,60代のパート従業員が同額で就業している現状に、大きな問題もある。

体力的にも劣る 高齢者と同じ賃金で働く人たちが面白い訳がない。シルバーの会員さんは(高齢者)は戦力としては考えたくない。

先日、あるホテルの支配人に『駐車場管理』『洗い場』の募集広告を見て、2,3名でも・・・とお願いしたら「5,6年前に一度仕事をお願いしましたが、 パートの人たちと同じ条件も含めて、戦力としては考えられない」と丁寧にお断りの連絡を戴いてしまった。

                             (平成25年2月21日)


課題多い「運転代行業務」をどうするか
     果たして高齢者が就業すべき仕事なのか

                     常務理事(執行理事)  五味正彦

 昨年来、会員の就業の中でも、運転代行業務に対する就業が問題視されている。

多くの意見は「70歳を過ぎた会員が人を同乗させて働いている現状に対する意見で、万一、人身事故に遭遇した時の対応を心配している。

ただ、運転が出来るから「やってみますか?」では、済まされない事態の危惧があるからだ。「市内の小、中学のトイレ清掃をしている、ある男性は「女性を現場まで、自分の車での送迎は「万一の時を考えると、恐ろしい」と口にする。

夏の「海の家」のホテルからビーチへ、また海の家、マリンタウンなどの送迎で、毎年14,5名の会員が就業しているが、人身事故はないものの、車のかすり傷はシーズン中に5,6回は発生している。

伊豆高原の保養所のマイクロバスの就業を依頼していた東京の区役所が「シルバーへの運転手の依頼は中止」という連絡もあった。僅かなミスでも許せない、ということだ。

年間2,000万の就業に、約70名の会員が登録しているが現在、デイサービスの運転代行などに多くの会員が就業している。「老人が老人を乗せて走る」という妙な形だが、おおかた事業者からは歓迎されている。

まず、支払われている配分金が時間1,000円という安さと、中抜け(午前2時間、午後2時間)という、まともな労働者には見向きもされない勤務時間である。「シルバーだからこそ、対応できる勤務内容」なのである。

4月からは、従来の「請負」から「労働者派遣業務」と転換される予定で「就業会員も派遣労働者として、自ら登録して、事業者の指示で働き、賃金を貰うことになる。
労災保険にも入り、事故対応も事業主が100%保障する形になる。当然勤務時間も長くなり、収入も増えることになる。万一の場合は、入院費、休業手当も労災から支給されるという。人身事故の対応も100%事業主の負担になる。また、派遣の手数料は現在25%(26年からは28%)で現在の請負業の事務費7%から大幅な負担増になる。

 年末に開催した安全地域活性部委員会、2月の事業部会でも『もったいない』という一面、やはり『辞めるべきだ』という意見が圧倒的だった。

24年度の事業実績が、2億7,900万円に届くが

センターの創立(昭和60年)以来最高額の実績が実現するが、市内の現況を見渡しても、あまり楽観視は出来ないのが現状である。

650名近い会員が在籍してはいるものの、毎年30%近い会員は「未就業」である。病気などもその理由だが、「自分に合う仕事がない」といった声も多い。全員が月額5万円確保できる体制を確保できるのは、永遠の夢なのかもしれない。

会員が気持よく働ける業種は、ごく限られた業種しかない

私感ではあるが、会員が高齢者として楽しく就業できる業種は・・・

①公園の清掃 ② 量販店のカート管理 ③ 駐車場の清掃 ④ オレンジビーチの清掃 ⑤ ホテルの営繕 ⑥ 障子襖の張替え ⑦ 庭木の選定 ⑧ カルチャー教室の指導=(英会話、パソコン、習字、手芸など) ⑨ リゾートマンションの管理人・大浴場清掃(一人で気が楽) ⑪ 遊歩道の点検(健康的) ⑫ コミセンなどの管理。

高齢者に向かない就業ワースト 

① 運転代行(常に危険がある) ② ホテルの客室清掃(必ずパートの女性がいて、イジメが常にある) ③ ホテルの内務(体力的に無理) ④ 公園のトイレ清掃(汚れすぎ) ⑤ スーパー、量販店の早朝の品出し(体力的に) ⑥ 夜間管理(一人管理が多い)

                             (平成25年2月1日)