過去のトピックス

 

 

トピックス 2016-12-29

シルバーセンターに登録している会員は
高齢者の僅か2%

「生活のため、継続した収入」を切望する会員が多い

普及啓発部長 五味正彦

 

 

長い間、全国のセンターでは、入会者が年々減少、地域によっては、高齢者に合った仕事が少なく、70歳を過ぎた高齢者に向く仕事は、なかなか見つからない。

 仕事の内容は、地域によって様々だが、伊東の場合は大半が宿泊関係の清掃、保養所の洗い場、スーパーの商品の搬入など。高齢者には辛い作業が多い。

 センターで提供されている仕事は、パートやアルバイトに比べ賃金が安く、作業時間も3時間程度で「生活のための収入」は望めない。「生きがい」や「「社会参加」より、まず「生活のための収入」が会員の決定的な希望条件なのだ。

 高齢者に「生きがい」として、就業の場を紹介、社会参加を促す目的でシルバーセンターは運営されているが、高齢化が進む一方、入会希望者が2009年をピークに減少傾向にあり、センターに仕事を発注している企業なども横ばい状態が続いている。

高齢者人口は、28年9月15日現在3,461万人{総人口の27.3%}

 我が国の高齢者の就業率は12年連続増加、730万人と過去最高を記録。

 高齢者人口の割合は1位が日本で27.3%、② イタリア 22.7%,③ ドイツ21.4%⑤ フランス19.5%、⑥ イギリス18.10%、⑦カナダ 16.6%,⑧ アメリカ15.2%である。

 働く高齢者は、健康に気を配り、趣味(旅行など)を始めパソコンやスマホを利用してネットショピングを楽しむ高齢者が急増している 。

 70歳代の高齢者が楽天やヤフー、JTBの海外旅行に参加、近場の旅行を楽しんでいる。機内でも高齢者の小グループが目立っている。

急増している高齢者の交通死亡事故

 警察庁によると、28年度1~10月に75歳以上の運転者が起こした死亡事故は377件。死亡事故全体に占める割合は2006年の7.4%から、昨年まで12.8%まで急増している、という。

(2016.12.29)

トピックス 2016-11-12

会員増員キャンペーン進行中・・
・・・遊ぶ仲間・働く仲間を

普及啓発部長 五味正彦

 

平成14年以降、年々、シルバーセンタへの入会者が全国的に激減しています。
かって会員100万人達成は,時間の問題と錯覚した関係者も多く、「100万人会員増員キャンペーン」が全国のシルバーセンターで展開されました。
 平成21年には、791,859人になり、100万人まで「あと一歩」まで迫りましたが、以降ズルずると後退、72万1,000人まで減少しました。

全国シルバー会員数推移

 

 

 

 

 

 

 

 

 

全国シルバー会員推移
  会員数  ②  ③ 
平成14年 729,438 平成21年 791,859
平成15年 762,289 平成22年 786,906
平成16年 772,197 平成23年 763,427
平成17年 765,468 平成24年 743,969
平成18年 761047 平成25年 729,206
平成19年 765,468 平成26年 721,712
平成20年 761047 平成27年 721,000

何故、会員が増えないのか

現在、伊東市SCの現状を見てみると、会員は598名で推移しているが、不思議なことに約く35%の会員(200名)が未就業の状態が続いています。

アンケートなどの調査を実地しているが、中には自身で就業先を自ら探して就業している人や、親や妻の介護で就業を辞めた人、自分に合う仕事がない、という人も意外に多い、のが現状です。

(2016.11.12)

トピックス 2016-9-1

就業時の意識調査

普及啓発部長 五味正彦

 

 

シルバー伊東・30周年記念号(26年7月発行)でも、毎週水曜日に開催していた「就業相談会」において、就業前に簡単なアンケートをお願いして、当時は156名の方々からアンケート回答を戴いたものを集計しました。
 質問内容は今回と同じものでしたが、おおかた戴いた回答(今回は214名)の内容の変化はありませんでした。
 アンケートは、平成25年ころから就業開拓、就業機会提供を推進するために事業部内で立案、週1回の開催から月、水、金の週3日「就業相談会」という形で開催、徐々に会員さんにも認知されるようになり、それなりに就業に結び付くようになりました。

アンケート結果(平成25年4月~27年3月に集計しました)
  ①  ②  ③ 
収入希望 6万円(85%) 4万円(50%) 8万円(32%)
受給年金額 6万円(63%) 10万円以上(54%) 4万円以下(12%)
家屋構成 夫婦(32%) 独り(47%) 家族(33%)
希望職種 ホテル客室清掃(41%) 保養所などの盛り付け・洗い場(26%( 運転代行(15%)
購買新聞 伊豆新聞(89%) 読売(15%) 朝日(10%)

就業相談会に毎週見える会員の方も多く、特に年金の少ない女性会員が気になりました。皆さんの希望額にはなかなかお応えすることは困難でしたが、何とか働く意欲のある方々は月額平均56,000円ほどの配分金が得られるようにもなりました。
 一方、体調が悪く働く意欲があっても、就業に結び付かず退会。生活保護受給になった会員の方も多く、残念というか、「ああ、よかった」いう微妙な気持ちにもなりました。

元気でいられる間は「シルバーの会員でいたい」

という書き込みにはちょっぴり感動しました

その他のアンケートの中で女性会員から預金がなく自身の「葬儀費用が心配」という意見が3件ほどありました。菩提樹(お寺=墓)がなく、どうすべきか

 

(2016.9.1)

トピックス 2016-8-25

会員の増員は、期待出来ない

残念ながら、全国的にもシルバーの会員は高齢者の僅か2%に過ぎない

普及啓発部長 五味正彦

 

 

毎年、10月は「シルバー強化月間」が全国的に展開される

最大の目的は「会員増員」であるが、年々会員の減少が続いている。  伊東の場合でも、会員の就業は一般のパートより賃金は低く、仕事は、労働時間が殆ど短い割に、立ち仕事(清掃など)が多く、高齢者には不向きな作業が殆どである。

 就業時間中、一息入れる暇もなく、トイレに行くにも気を使う、という。
「生きがい、社会参画」より生活のための収入の確保、継続して働ける保障が、一番の希望だという。 残念ながら。現状は高齢者には辛い職場が多いのが現状である。

女性87.05歳、男性80.79才、日本人の平均寿命

厚生労働省がこのほど発表した、世界の平均寿命は下記の表のようになった。上位5カ国は、男女とも1位が香港、日本女性は2位、男性は4位となった。

      女性

      男性

  ①香港

87.32歳

  ①香港

81.24歳

  ②日本

87.05

  ②アイスランド

81.0

  ③スペイン

85.58 

  ②スイス

81.0

  ④韓国

85.5

  ④日本

80.79

  ⑤スイス

85.2

  ⑤シンガポール

80.4

今、日本の高齢化が大きな社会問題になっている。「元気な高齢者」が街に氾濫。スーパーの客は、おおかた高齢者の姿が目立つ。

高齢化率は過去最高の26.8%、静岡県内高齢者がついに100万人に

75歳以上の高齢者が10年間で100万人を超えた。伊東市の場合、人口71,782人のうち65歳以上の高齢者は27,348(27.4.1現在)高齢化率は38.1%に。

10月から静岡県の最低賃金は、807円に(+24円) 
  最低賃金(全国平均:823)

青森

福島

東京

静岡

大阪

広島

熊本

沖縄

716 726 932 807 883 793 715 714

話をもとにかえすと、少なくとも期待をしてシルバーに入会してみたが「自分に合う仕事がない.就業時間が短いので、収入が期待できない」など期待外れ、といった感覚の相違点が大きく、会員との思惑の相違が大きい。

伊東市が今年の有功者5名,功労者2名を表彰

6月に退任した大村脩平元SC理事長が表彰されました。

市制施行記念日の8月10日、観光会館別館で、市の発展に貢献した功労者、三枝誠次、太田和男氏と有功者=久保谷司、西島彰、大村脩平、原久米雄、石井勇氏ら5名に、佃浩巳市長が一人一人に栄誉をたたえた。

(2016.8.25)

トピックス 2016-7-29

27年度 派遣扱高、県内TOPに

伊東SC 契約金額は4,210万円。

普及啓発部長 五味正彦

 

静岡県シルバー人材センター連合会(勝又武利会長)は、このほど27年度の県内32のシルバー人材センターの昨年度の派遣実績を公表した。

 一位は伊東市SCの4,210万と他のセンターをリードし首位に浮上した。受注件数は38、就業実人員85名、就業延べ人員7,669名、契約金額は4,210万円。
2位以下は静岡市、焼津市、富士市、磐田市、浜松市。

派遣契約実績表27年度実績表

  受注件数 就業実人員 就業述人員 契約金額(円)
1.伊東市 38 85 7,669 42,102,792
2.静岡市 53 73 6,168 32,346,494
3.焼津市 36 67 6,071 30,908,627
4.富士市 30 60 4,992 24,484,427
5.磐田市 43 131 3,849 16,676,354
6.浜松市 53 56 3,254 14,419,250

 

伊東市シルバー人材センターの主な会員の派遣先

派遣先

人員

職種


1.いとうの杜

運転代行、洗濯

老人福祉施設

2.マックスリュー

品出し、配達、惣菜

スーパー

3.カインズホーム

園芸

スーパー

4.十字屋

洗濯配達

クリーニング

5.八幡野幼稚園

保育補助

保育園

6.大川酒店

配達

酒店

7.みはらし

運転代行

福祉施設

8.馬渕商事

保養所の清掃

メンテナンス業

9.はあとふる

運転代行

病院

10東海総合警備

館内清掃

警備

11.川奈臨海学園

幼児の見回り

施設

12.青山やまと

賄い

ホテル

13.グリーンサービ

洗い場

ホテル業

14.クープ

運転代行

福祉施設

15.伊藤忠アバン

運転代行

管理会社

16.伊東市振興公

ボイラー

17.かめやホテル

車の管理

ホテル

18.満津の里

運転代行

グループホーム

19.アンビエント

洗い場

ホテル

20.東京ケータリン

清掃

メンテナンス

21.サンリッチ

調理補助」

老人福祉施設

22.緑寿の里

洗い場

老人ホーム

23.はーとふる

運転代行

伊豆高原店{医院}

参考資料 26年度実績表

SC 受注件数   就業実人員 契約金額
1.富士市 37   4,354 2,363,400
2.静岡市 34   3,797 2,115,900
3.沼津市 14   2,676  1.315,900
4.伊東市 18   1,715 994,800
5.袋井市 10   919 311,600
6.三島市 3   371 208,600

 

 

(2016.7.29)

トピックス 2016-4-3

前途多難

後期高齢者には、無理が多いホテル関連作業

シルバー派遣の前途は、決して楽観できない。

事業部長 五味正彦

 

3月末現在、派遣契約企業は23社。就業会員は47名。27年度の事業実績は3,100万円。月額258万円程の売り上げになるが、受託契約からの移行で、新規契約は5社のみ。

就業内容は受託同様、ホテル、保養所、老人福祉施設、スーパーの品出し、調理補助、洗い場、デイサービスなどの運転代行業務など。

年間を通じてみると、76名の就業者に対して、31名が4月Ⅰ日現在退職。
高齢者特有の現実がある。40%に近い退職者が出ている。
受託契約でも同様である。

 平均すると70歳代後半の高齢者が就業しているが、やはり作業内容にも問題がある。決して軽作業ではなく、一言で説明できない重労働に近い作業も多い。

 そこで、提案。

  •  60-72歳までの入会者を優先的に派遣契約企業へ紹介する。
  •  デイサービスなどの運転代行は、69歳までの会員限定とする。
  •  80歳以上の新入会員は、市の観光課、振興公社からの軽作業を選択して、第一優先とする。

大まかに、以上の点を徹底的に実行に移すことが出来れば、問題はほぼ解決するはずです.

未就業会員の問題も解決できる筈である。

4/4

 毎週(月・水・金)9:00-12:00=就業相談会開催しています。

 

(2016.4.3)